遮熱シートとは?仕組み・効果・断熱材との違いを工場向けに解説
- sanada29
- 7月21日
- 読了時間: 8分
夏になると、工場内が異常に暑くなる。
エアコンやスポットクーラーを増やしても、工場全体はなかなか涼しくならない。
その原因は、室内の空気だけではなく、屋根から伝わる輻射熱にあるかもしれません。
工場の暑さ対策として使われているのが、太陽や高温になった屋根からの輻射熱を反射する遮熱シートです。
この記事では、
遮熱シートの仕組み
工場で期待できる効果
遮熱材と断熱材の違い
サーモバリアの特徴
導入前に確認するポイント
を、工場経営者や設備担当者の方にも分かりやすく解説します。
遮熱シートとは?
遮熱シートとは、太陽や高温になった屋根から発生する輻射熱を反射し、建物内部へ伝わる熱を抑えるための建材です。
熱の伝わり方には、主に次の3種類があります。
伝導
屋根材や壁材など、物体の内部を通して熱が移動することです。
対流
空気や水が移動することで、熱が運ばれることです。
輻射
太陽やストーブのように、離れた場所から人や物へ直接伝わる熱です。
遮熱シートは、このうち特に輻射熱を反射することを目的としています。
工場内の空気を直接冷やす商品ではありません。
熱が工場へ入ってから冷やすのではなく、入る前に反射する。
これが、遮熱シートの基本的な考え方です。

工場の暑さは、外気温だけが原因ではありません
工場が暑くなる原因は、一つではありません。
例えば、
日射で熱せられた屋根からの輻射熱
壁や窓から入る熱
工作機械やコンプレッサーなどの設備発熱
換気不足による熱の滞留
高い湿度
人の体温や作業による発熱
コンクリート床などに蓄積された熱
などが重なっています。
特に、広い金属屋根を持つ工場では、夏の日射を受けた屋根が高温になり、その熱が室内へ伝わり続ける場合があります。
エアコンで空気を冷やしていても、屋根から輻射熱を受け続けていれば、
「スポットクーラーの前だけ涼しい」
「少し離れると、すぐに暑く感じる」
「午後になるほど工場全体が冷えにくい」
という状態が起こります。
屋根からの輻射熱は、どのように工場へ伝わるのか
夏の日差しを受けた工場の屋根は、太陽のエネルギーを吸収して高温になります。
高温になった屋根から放射された輻射熱は、工場内の空気だけでなく、
働く人
機械設備
床
材料や製品
へ直接伝わります。
そのため、温度計が示す室温だけでは、作業者が感じている暑さを十分に判断できない場合があります。
同じ室温でも、屋根や機械の表面温度が高ければ、体が受ける熱の負担は大きくなります。

遮熱シートは、どのように熱を抑えるのか
遮熱シートは、アルミなどの反射性が高い表面によって、屋根から室内へ向かう輻射熱を反射します。
つまり、
熱が室内へ入ってから冷やし続ける対策
ではなく、
熱が室内へ伝わる前に抑える対策
です。
工場や倉庫では、建物の条件に応じて、
屋根材の上
折板屋根の下
屋根下地の上
天井裏
壁面
高温設備の周辺
などへの施工が検討されます。
ただし、遮熱シートはどこにでも同じ方法で施工すればよいわけではありません。
屋根の形状、下地、換気、結露リスク、既存の断熱材などを確認し、適切な施工方法を選ぶ必要があります。
サーモバリアという遮熱材
CSSが取り扱っている遮熱材が、サーモバリアです。
サーモバリアは、アルミ表面によって輻射熱を反射し、屋根や壁から建物内部へ伝わる熱を抑えることを目的とした遮熱材です。
製品の測定値として、高い輻射熱反射率が示されています。
ただし、この数値は遮熱材そのものの性能を示すものであり、
工場内が必ず何度下がる
電気代が必ず一定割合下がる
どの工場でも同じ効果が出る
という意味ではありません。
実際の効果は、
建物の構造
屋根の種類
施工方法と施工範囲
空調設備
換気状態
機械設備の発熱
操業時間
などによって異なります。
だからこそ、商品を決める前に、現地の状況を確認する必要があります。

遮熱材と断熱材の違い
遮熱と断熱は、どちらも建物の熱対策に使われますが、役割が異なります。
遮熱材の役割
太陽や高温の屋根から届く輻射熱を反射することが主な役割です。
建物内部へ入ろうとする熱を、入口で抑える考え方です。
断熱材の役割
材料の内部を通って移動する熱を伝わりにくくすることが主な役割です。
夏の熱が室内へ伝わるのを遅らせるだけでなく、冬には室内の暖かさが外へ逃げるのを抑えます。
どちらを選べばよいのか
遮熱材と断熱材は、競合するものではありません。
強い日射や屋根からの輻射熱を抑えたい
冷暖房した空気を逃がしにくくしたい
夏だけでなく冬の寒さにも対応したい
など、目的によって選び方が変わります。
建物によっては、遮熱材と断熱材を組み合わせることで、より効果的な熱対策になる場合もあります。
工場に遮熱シートを施工するメリット
遮熱シートを適切に施工することで、次のような改善が期待できます。
工場内の温度上昇を抑える
屋根から伝わる輻射熱を抑えることで、工場内の温度上昇を緩やかにすることを目指します。
働く人が受ける熱の負担を軽減する
室温だけでなく、人へ直接伝わる輻射熱を抑えることで、体感的な暑さの軽減につながる可能性があります。
空調負荷を軽減する
工場へ入る熱を減らすことで、エアコンやスポットクーラーが処理する熱の量を抑えられる可能性があります。
電気代削減に貢献する
空調設備の負荷が軽減されれば、消費電力の削減につながる可能性があります。
設備や製品を熱から守る
熱に弱い機械、材料、製品を扱う工場では、室内環境の改善が設備保護や品質管理につながる場合があります。
ただし、これらの効果は工場ごとの条件によって異なります。
遮熱シートだけで、すべての暑さを解決できるわけではありません。
遮熱シートを検討しやすい工場
次のような状況がある工場では、屋根からの輻射熱を一度確認する価値があります。
折板屋根や金属屋根を使用している
夏になると屋根の下が特に暑い
午後になるほど工場内が冷えにくい
エアコンを増設しても全体が涼しくならない
スポットクーラーの周辺しか涼しくない
空調にかかる電気代が増えている
屋根付近から強い熱を感じる
熱中症対策を強化したい
機械や製品への熱の影響が心配
空調設備の増設以外の対策を探している
一方で、暑さの主な原因が機械の排熱や換気不足、蒸気、高湿度などにある場合は、別の対策を優先する必要があります。
商品を選ぶ前に、暑さの原因を確認する
工場の暑さ対策で大切なのは、最初から遮熱シートを施工すると決めることではありません。
まず確認するべきなのは、
どこから熱が入り、何が現場の負担になっているのか
ということです。
CSSでは、
暑くなる場所や時間帯をヒアリング
工場の屋根・壁・換気・設備を現地確認
温度や熱の入り方を整理
原因に合った改善方法をご提案
という流れで進めます。
屋根からの輻射熱が大きい場合は、サーモバリアを含めた遮熱対策をご提案します。
別の原因が大きい場合は、換気や設備発熱など、他の対策を優先して考えます。
サーモバリアを施工することが目的ではありません。
工場の暑さという課題を改善することが目的です。

工場の暑さ対策は、現地確認から始めます
「エアコンを増やしたのに、工場が涼しくならない」
「屋根から強い熱を感じる」
「遮熱シートが自社工場に合うのか分からない」
そんな段階でも構いません。
CSSでは、工場の屋根や設備、換気、暑くなる場所や時間帯を確認し、その工場に合った改善方法を一緒に考えます。
商品より先に、原因を見る。
設備より先に、現場を見る。
屋根からの輻射熱が原因であれば、サーモバリアという遮熱方法があります。
まずは、本当に屋根が原因なのかを確認してみませんか。
工場の暑さについてご相談ください
遮熱シートが自社工場に適しているか、現地の状況を確認しながらご案内します。
工場の暑さ対策、熱中症対策、空調負荷、電気代などでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
遮熱シートとは何ですか?
太陽や高温になった屋根から発生する輻射熱を反射し、建物内部へ伝わる熱を抑えるための建材です。
遮熱シートと断熱材は何が違いますか?
遮熱シートは主に輻射熱を反射します。断熱材は、材料の内部を通って移動する熱を伝わりにくくします。建物の条件によっては併用も検討します。
遮熱シートを施工すると何度下がりますか?
温度変化は、建物構造、施工範囲、空調、換気、設備発熱などによって異なります。一律の温度低下を保証するものではないため、現地確認が必要です。
どのような工場に向いていますか?
折板屋根や金属屋根を使用している工場、屋根の下が特に暑い工場、空調を使用しても冷えにくい工場などで検討されます。
遮熱シートだけで暑さは解決しますか?
屋根からの輻射熱が主な原因であれば、改善が期待できます。ただし、機械の発熱や換気不足など、別の原因が大きい場合は他の対策も必要です。
サーモバリアはすべての工場に必要ですか?
すべての工場に必要とは限りません。CSSでは現地を確認し、サーモバリアが適した対策かどうかを整理してからご提案します。



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